ハイブリッド照明で照らす
品質検査の未来
品質検査の未来
About
ハイブリッド照明について
品質と生産効率を両立した上で汚れや傷・欠けなどを確実に発見し、不良品の流出を防ぐための画像検査において、ワークに当てる照明は重要な要素です。
一般に金属や鏡は反射率が高いため、一方向からの光では小さな傷を検出することは困難です。
そこで、一方向ではなく多方向からワークに光を照射してブレンドすることにより、金属や鏡の微細な傷を検出することが可能です。
Features
ハイブリッド照明の特徴
ハイブリッド照明専用に開発した電源を用いることにより、一般的なエリアセンサカメラ用照明の100倍にあたるパワーを生み出すことが可能です。
搭載された複数・多方向の照明を電子制御することが可能なため、様々なワーク環境や構成に対して柔軟な対応が可能です。
特徴
- 一般のエリアセンサカメラ用照明の数十倍から百倍のパワー
- 1つの照明ブロックに同軸落射照明、高角度照明、側方照明を搭載
- 各照明の輝度を電子制御可能
- 金属や鏡などの微細な傷を浮き出させる照明
ハイブリッド照明は、高角度照明・同軸照明・側方照明の角度からの写真をブレンドすることで、表面のざらつきを減らし安定した検査を可能とします。
一つの光源では撮影が困難な表面の小さな削れを検出することが可能です。
-
高角度照明
- 同軸照明と比べ、平面処理された面の反射光が少ない(輝度が不十分)
- 凹凸のある部分と平面部分のコントラストが小さい
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同軸照明
- 綺麗に平面処理された面は明るい(輝度が十分)
- 凹凸のある面は暗く撮像される
- 凹凸と平面部分とのコントラストが大きい
-
側方照明
- 表面が暗く撮像される(輝度が不十分)
- 凹凸のある部分の反射光が多い
- 凹凸のある部分と平面部分のコントラストが大きい
各照明による写真のブレンド
Solutions
ハイブリッド照明が解決する課題
01
反射率が高い物体
通常の一方向からの光では、反射率が高く検出が困難だった金属や鏡などの物体に対しても、3方向からの光をブレンドすることにより小さな傷や欠けを検出することが可能です。
通常光源下 |
ハイブリッド照明下 |
通常光源下で撮影した写真では必ず映り込んでしまうヘアラインは、ハイブリッド照明の各角度照明の輝度を調整することで消すことが可能です。反対にヘアラインを浮き上がらせる写真を撮ることも可能です。 |
02
非常な小さな傷・削れ
ラインカメラは一度に一直線の領域しか撮影することができない代わりに、エリアカメラと比べ非常に高画質です。
弊社が開発するハイブリッド照明はラインカメラ用に設計されています。
エリアカメラ |
ラインカメラ |
構造 | 構造 |
1,280 x 760 (通常) 1,920 x 1080 (高解像度) |
8,000 x 1 (通常) 16,000 x 1 (高解像度) |
1/30秒 の露光時間 |
1/50,000秒 の露光時間(通常) 1/100,000秒 の露光時間(高速) |
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03
凹凸が大きい物体
一般的なエリアカメラ用照明の約100倍となる、約400Wの高輝度な照明で対象物体を露光します。
十分な露光が行えるため、その分レンズの絞りを限界まで絞ることができます。従来のカメラと比較してピントが合いやすいため、撮影対象となるワーク全体を精細な画質で撮影することが可能です。