TECHNICAL COLUMN / AI

AI検査の前に、迷う判定を言葉にしてみる

良品・不良品の二択だけでは伝わらない、判断に迷う場面を整理するノートです。

AI
判断メモに残す情報
同じ画像に、特徴の位置・判断理由・基準の版をひも付ける。概念図:実測結果や性能を示すものではありません

「担当者によって判断が違う」という相談を例に、検査基準を整理する進め方を考えます。

迷った画像を集める

明らかな良品と不良品に加えて、判断に迷ったものを別に残す運用を考えます。無理に二つへ分ける前に、担当者が何を見て迷ったのかをメモします。傷の位置、見え方、確認に使った資料などを記録する想定です。

判断の理由を並べる

同じ画像について意見が分かれたら、理由を一覧にします。「この部分が気になる」だけで終わらせず、参照した基準や、追加で確認したい情報を添えます。画像だけで判断できない条件があるかも、ここで整理します。

保留したときの流れを決める

迷う対象を誰が再確認するか、どの情報を記録するかを先に考えます。検査の仕組みを相談するときは、自動判定に期待する範囲と人が確認する範囲を持ち寄ると、運用を含めて検討しやすくなります。

書き方を具体的にする

「小さな傷なので良品」だけでは、担当者によって解釈が変わります。「画像ID、傷の位置、測定値と単位、参照した基準書の版、判断した担当」を一組にします。寸法を画像から測る場合は、画素と実寸の対応を校正したかも確認します。

基準値がまだ決まっていない項目は推測で埋めず、「基準未確定」と記録します。同じ画像について判断が分かれた理由を残し、責任者が基準を確定した後にラベルを更新します。

判断メモの項目

項目 残す内容
対象画像 画像名と、判断した特徴の場所
判断 良品・不良品・保留と、その理由
参照基準 使用した基準書やサンプルの版
再確認 確認する担当と、追加で必要な情報

メモの形式をそろえることが目的で、最初からすべてを自動化する必要はありません。基準が曖昧なAI検査の進め方で対象範囲を整理し、AI外観検査の設計・導入相談へつなげられます。

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