機器の型式が決まっていなくても、困っている場面を整理することから撮像の相談を始められます。以下は、相談の準備に使うメモの例です。
対象物と困りごとを一組にする
材質、表面の状態、おおよその寸法とともに、「どこにある何を見たいか」を書きます。対象物の全景と、見つけたい特徴の位置がわかる写真を分けて用意すると、文章だけでは伝わりにくい部分を補えます。
今の作業を伝える
手で持って確認しているのか、搬送中に撮影したいのか。置き方、向き、作業スペースなど、現在の流れを整理します。すべてを測定する必要はありません。分かることと未確認のことを分けておくことが出発点です。
相談のゴールを小さく決める
初めから設備全体の完成形を決めず、「まずサンプルで特徴を写せるか確認したい」など、最初に確かめたいことを書きます。代表的な良品と不良品を用意できるかも確認します。社外へ共有できる範囲を整理してから相談資料にまとめましょう。
写真と条件を結び付ける
全景と拡大画像には共通の対象IDを付け、特徴の位置に注記を添えます。カメラの露光時間・ゲイン・絞り、照明の方向と出力を画像名に対応させると、後から同じ条件を試しやすくなります。自動露光などの設定が有効か分からない場合は、そのまま未確認と記録してください。
搬送中の検査を予定している場合は、搬送速度、速度の変動、対象の高さのばらつきも分かる範囲で添えます。静止した写真だけで搬送時の写りを確定しないための情報です。
相談メモの記入例
以下は実績紹介ではなく、相談時の記入項目の例です。
- 対象:材質、表面仕上げ、寸法。未確認の項目は「未確認」と記入する。
- 特徴:見つけたい傷・異物などの位置、大きさの目安、合否の考え方。
- 現在:撮影した画像、照明・カメラ・レンズの型式、停止撮影か搬送中か。
- 最初の確認:サンプルで特徴が写るか、置き方の違いに対応できるか。
画像には特徴の場所が分かる注記を添え、機密情報や共有できない情報は除きます。傷が写らないときに見直す3点で確認の順番を整理し、撮像環境構築の進め方から相談内容を検討できます。