撮像環境を組むとき、最初に分かれやすいのがカメラの種類です。どちらが優れているかではなく、対象と工程に合うかどうかで選びます。
エリアカメラ
仕組みと照明の選び方は、エリアスキャンカメラの個別コラムで詳しく紹介しています。
長方形の領域を一度に撮ります。対象を止めて確認する、手で置き直す、試作の段階で条件を探す、といった使い方に向きます。解像度はセンササイズと画素数、視野の広さのバランスで決まります。
細い線傷を捉えられるかは、方式の名前だけでは決まりません。撮影範囲に対する画素数、レンズの解像性能、照明のコントラストを合わせて確認します。搬送中の対象では、エリア方式でもライン方式でも露光中の移動によるブレを検討します。
ラインカメラ
搬送との同期や光量の考え方は、ラインスキャンカメラの個別コラムをご覧ください。
基本的なラインスキャンでは、線状の範囲を繰り返し撮影します。対象かカメラを動かし、線を積み重ねて一枚にします。長い対象を流しながら撮る工程に向きます。細かい傷を捉えるには、幅方向の画素数に加え、搬送方向のライン間隔も必要な細かさにそろえます。
代わりに、速度・照明・搬送の同期が必要です。止めて撮る試作だけでは、本番と同じ写りにならないことがあります。照明も、ラインに合わせて光を当てる設計が前提になります。
先に決める順番
- 見つけたい特徴の大きさと、対象の動かし方
- 一度に見る範囲と、許容できる撮影時間
- その条件で光が足りるか、照明側で補えるか
OptTechのハイブリッド照明はラインカメラ用に設計しています。エリアカメラの検討から入る場合でも、写る条件が分かればカメラ側の提案に進めます。迷う場合は、対象物の写真と工程の概要だけでも技術相談へお送りください。
選定前に整理する比較項目
| 比較項目 | 確認すること |
|---|---|
| 対象の動き | 停止して撮るか、搬送しながら撮るか |
| 見たい範囲 | 対象全体と、検出したい特徴の大きさ |
| 撮影条件 | 撮影時間、位置のばらつき、ピントの合う範囲 |
| 導入条件 | 設置場所、搬送との同期、照明の配置 |
カメラの種類だけで判別できるかは決まりません。ハイブリッド照明300mmの撮影例と、照明・カメラ・レンズを合わせて検討する撮像環境構築も参照してください。