LED電源を選ぶときは、ワット数だけでなく「何を一定に制御するか」を確認します。定電流と定電圧は、照明側の回路構成に合わせて使い分ける方式です。
定電流と定電圧の違い
| 比較する点 | 定電流駆動(CC) | 定電圧駆動(CV) |
|---|---|---|
| 一定にするもの | LEDへ流す電流 | 出力端子の電圧 |
| 電源の働き | 規定の動作範囲内で、設定電流になるよう電圧を調整 | 規定の負荷範囲内で、設定電圧を維持 |
| 組み合わせる照明 | 指定電流で駆動するLED回路 | 電流制限回路・ドライバーを備え、指定電圧で使う照明など |
| 合わせる主な条件 | 指定電流、必要電圧、出力容量 | 指定電圧、必要電流、出力容量 |
定電圧電源へLED素子だけを直接つなぐことは前提にしません。LED側にどのような電流制御・制限の仕組みがあるか、照明と電源の両方の仕様を確認します。
画像検査で、定電流を使う意味
LEDの明るさは、流れる電流の影響を受けます。電流を設定値に保つことは、照明条件をそろえるための一つの基礎になります。方向別に照明を調整する場合は、各チャンネルの設定を管理することで、検討した条件を再現しやすくなります。
ただし、定電流であっても、LEDの温度や経年変化による光量変化まで自動的に補正するわけではありません。実際の検査では、点灯後の温度状態やカメラの露光・ゲインも合わせて管理します。
駆動方式と調光方法は、別の話
「定電流/定電圧」は電源の出力制御の方式です。「アナログ調光/PWM調光」は明るさを変える方法です。また「手動/リモート」は、どこから指示するかの違いです。これらを混同せず確認すると、機器構成を整理できます。
例えば、前面のつまみで設定する方法とPCから通信コマンドを送る方法があっても、それだけでは内部の調光方式や応答速度は決まりません。カメラと点灯タイミングを合わせる場合は、端子仕様とタイミング条件を個別に確認します。
4ch電源を検討するときの確認項目
当社のハイブリッド照明用4ch電源は定電流方式です。チャンネルごとの手動調整に加え、シリアル通信による外部操作に対応します。
- 接続する照明の指定電流と必要電圧は合っているか
- 各チャンネルと全体の出力条件を満たすか
- 手動調整とPC操作のどちらを使うか
- 外部端子によるタイミング調整が必要か
資料に「出力電圧24V」とあっても、それだけで「24Vの定電圧駆動」とは判断できません。駆動方式と、接続可能な負荷条件を合わせて確認します。
参考:MEAN WELL — LED電源の技術Q&A。一般的な方式の整理に参照しています。当社製品の数値・操作方法は当社仕様資料に基づきます。