「別の照明なら傷が見えるだろうか」。その相談を進めるための、比較テストの準備を紹介します。
何を見つけたいかを決める
まず、対象物全体のきれいな写真と、検査に使いたい写真を分けて考えます。相談用のメモには、傷・異物・色の違いなど、見つけたい特徴を一つずつ書きます。位置や大きさが異なるサンプルも、可能な範囲で用意します。
変更した条件を残す
照明の位置、対象物の向き、カメラの設定を写真と一緒に記録します。条件をまとめて変える前に、どの変更によって見え方が変わったかを振り返れるようにします。「一番明るい写真」だけを選ぶのではなく、見つけたい特徴と背景の違いを確認する段取りです。
自動調整と飽和に注意する
光の方向だけを比較したいときは、カメラの自動露光・自動ゲイン・自動ホワイトバランスが意図せず働かないよう設定を確認します。対象の位置とピントをそろえ、白く飽和した部分や暗部に特徴が埋もれていないかも見ます。
方向によって光量が大きく変わる場合は、共通設定での比較と、方向ごとに露光を調整した比較を分けて記録します。最適化した画像同士の差を、照明の角度だけの効果と取り違えないためです。
次の比較に引き継ぐ
選んだ写真だけでなく、見えにくかった写真も残します。良品を不良と間違えそうな箇所や、固定方法について気になった点も添えると、次に何を試したいかが明確になります。相談時は、条件表と代表画像を一組にすると話を進めやすくなります。
比較メモに残す項目
| 項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 対象物 | 材質、表面仕上げ、良品・不良品の区別、見つけたい特徴 |
| 照明 | 種類、当てる方向、対象までの距離、明るさの設定 |
| カメラ・レンズ | 型式、撮影範囲、露光時間、ゲイン、絞り |
| 結果 | 画像名、見えた特徴、見えにくかった箇所、次に試す変更 |
比較用の条件がそろったら、複数方向の光で傷の見え方が変わる理由とハイブリッド照明の撮影例を参考に、試す方向を検討できます。機器構成から検討したい場合は撮像環境構築をご覧ください。